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くらげ男の日々

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05/02/17:25  イトーちゃん

大学1年生のとき。
クラスメートになった“イトーちゃん”は山口の田舎から出てきた純朴な好青年。
剣道部。
 
こっちに出てきてさっそくステキな女性と出会えたのだと私に言う。
 
ピンサロに勤めているMちゃん。
剣道部の飲み会の流れで出会ったそうだ。
 
「とってもかわいくて、やさしいんだ・・」
 
仕送りやバイトなどのお金が入るたびにMちゃんに会いにピンサロに通っていた、イトーちゃん。
 
居酒屋でおこなわれたクラスの親睦会のときもワタシの隣でアツク“Mちゃん”のことを語り続ける。
 
『そんなにカワイイのなら、ワタシもいちど、会いにいってみようかな・・』
 
みんなが2次会へといくなか、ひとりピンサロの方に向かっていると、うしろからものすごいダッシュでイトーちゃんが追いついてくる。
 
「まさか、オマエ・・」
Mちゃんを指名する気なのでは?」
「・・それだけは、絶対に、ユルさん!」
 
競争するかのようにふたりは走ってピンサロへ。
タッチの差でイトーちゃんがMちゃんを指名。
 
ワタシはイトーちゃんたちの隣のボックス席に。
中仕切りの上は真っ黒な分厚いビロードのカーテンがかかっていて、イトーちゃんたちの姿は見えない。
そのカーテンに耳をつけてイトーちゃんたちの会話を盗み聞きする。
 
Mちゃん元気してた?きょうね、学校のね・・・」
「オカネモッテル? ノミナオシ・・トクベツサービス」
「・・飲み会でね、Mちゃんのね・・」
「オカネモッテル?・・・オカネチョータイ」
「・・ってソイツが言うからね・・、・・それで・・」
「オカネチョータイ」
「それでね・・」
「オカネチョータイ」
 
イトーちゃん・・。
授業中に「オイッ」と私を呼び、
黒のボールペンで“M 命”と書かれた二の腕を見せたときの、イトーちゃんの誇らしげな顔が目に浮かぶ。
ビールの苦さのためなのか、なんなのか、目にナミダがあふれてきてしかたがない。
 
 
今、イトーちゃんは地元に戻り、イトー先生と呼ばれ、その業界では指導的な立場となっている。
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無題

なんとも切ないお話ですが、恋しちゃってる人は人の話を聞かないので、私は恋愛相談だけは受けない事にしています。
相談したい、何て言って、結局自分の意見を後押しして欲しいだけ。
忠告すれば必ず反対してくるし、挙句に人の事を悪く言い始めたり。
恋愛相談にのると友達を失うこともあるので、つらいです。

恋は盲目、本当にそうですね。
結局自分で気付くしかないんですよね。
イトーちゃん、まっすぐな方ですね。

  • 2008年05月03日土
  • 下町まま
  • 編集

街の遊撃手

>下町ままさん、
イトーちゃんに同情は無用です。
確かにこのときは純朴な好青年だったんですが、すぐにしたたかになっていき、4年生のときには、“街の遊撃手”あるいは単に“鬼畜”と呼れる存在となっていましたから・・。

  • 2008年05月03日土
  • URL
  • くらげ男
  • 編集

無題

くらげ男様

最近”界隈の人々”シリーズに御無沙汰していましたので喜んで読ませてもらいました。世の中には遠回りして大物になるお方もいらっしゃいます。無駄なことなんてほとんどないのではと思っております。
そして何度もチョータイ、チョータイと言われても気づかないほど図太く生きれるようじゃないとそのようなお立場には昇れないのかも。

  • 2008年05月06日火
  • 曙町育ち
  • 編集

Mちゃんの次

>曙町育ちさん、
日本に来てまだ間もない方だったようで、話すのは剛速球の単語ばっかりで、聞いていてビックリでした。
それでもイトーちゃんが夢中になっていたってことは、きっとかなり可愛いかったのでしょうねー。
このあとイトーちゃんは、のぞき部屋の女の子にハマッていったのでした。

  • 2008年05月07日水
  • URL
  • くらげ男
  • 編集
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